総合スコア:3.48 / 5.0
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| うるおい | ★★★★★(5.00) |
| やさしさ | ★★★★☆(4.03) |
| なじみやすさ | ★★★★★(5.00) |
| 成分品質 | ★★★☆☆(2.92) |
| 刺激感への配慮 | ★★★★☆(4.04) |
| ハリ・コシ | ★★☆☆☆(2.23) |
| ツヤ・質感 | ★☆☆☆☆(1.58) |
| うるおい保護 | ★☆☆☆☆(0.96) |
セザンヌ ナチュラルローションは、360mlで約700円というプチプラ価格ながら、20種類以上の植物エキスとナイアシンアミド・グルコシルセラミドを配合した化粧水です。「ドクダミ化粧水」の名の通り、ドクダミエキスが配合順位4番目と比較的前方に位置しているのが処方上の特徴です。
うるおい5.00・なじみやすさ5.00と保湿力の評価は高い一方、うるおい保護0.96・ツヤ・質感1.58と、バリアケアやエイジングケア方面のスコアは控えめです。また、8種の精油が配合されており、精油に敏感な方は留意が必要です。
水、BG、プロパンジオール、ドクダミエキス、ツボクサ葉/茎エキス、ヒアルロン酸Na、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム、加水分解コラーゲン、グリチルリチン酸2K、ナイアシンアミド、カンゾウ根エキス、グルコシルセラミド、チャ葉エキス、オタネニンジン根エキス、水溶性プロテオグリカン、アマチャヅル葉エキス、オクラ果実エキス、クズ根エキス、ボタンエキス、アルテア根エキス、フユボダイジュ花エキス、アルニカ花エキス、アロエベラ葉エキス、クロレラエキス、シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、クエン酸Na、PEG-20ソルビタンココエート、クエン酸、エンピツビャクシン油、クスノキ樹皮油、コウスイガヤ油、ニオイテンジクアオイ油、パルマローザ油、ユーカリ葉油、ラバンデュラハイブリダ油、レモン果皮油、α-グルカン、フェノキシエタノール、メチルパラベン
セザンヌ ナチュラルローションの成分表を見て驚くのは、全39成分という多さです。360mlで約700円の価格帯ながら、ドクダミエキス、ツボクサ葉/茎エキス、2種のヒアルロン酸、加水分解コラーゲン、ナイアシンアミド、グルコシルセラミド、水溶性プロテオグリカンなど、単独で訴求力のある成分が次々と並びます。
化粧品の全成分表示は、配合量の多い順に記載するルールがあります(1%以下の成分は順不同でも可)。この原則を踏まえて、成分表を3つのゾーンに分けて読んでみましょう。
ベースゾーン(1〜3番目:水・BG・プロパンジオール) 化粧水のベースとなる水と保湿溶剤です。この3成分で全体の大部分を占めると推定されます。BGとプロパンジオールはいずれも保湿作用と防腐補助を兼ねる成分で、化粧水の「土台」を作る役割です。
特徴成分ゾーン(4〜12番目前後) ドクダミエキス(4番目)、ツボクサ葉/茎エキス(5番目)は比較的前方にあり、一定量の配合が推定されます。ヒアルロン酸Na(6番目)やナイアシンアミド(10番目)、グルコシルセラミド(12番目)もこのゾーンにあり、処方のバランスを決める成分群です。
微量配合ゾーン(13番目以降の植物エキス群) チャ葉エキス(13番目)以降の植物エキスは、1%以下の少量配合と推定されるものが多いです。オタネニンジン根エキス、水溶性プロテオグリカン、アマチャヅル葉エキス、オクラ果実エキス……と並ぶ植物エキス群は、個々の配合量は微量でも「多彩な植物エキスを配合」という訴求が成り立つ量です。
植物エキスの多くは原料段階で水やBGなどの溶媒に溶かされた「エキス溶液」の形で流通しています。エキス溶液に含まれる有効成分の割合は数%程度で、少量を配合するだけでも「○○エキス配合」と表示できます。
つまり、13番目以降の植物エキス群は微量配合ながら成分表に名前を連ねることができるもので、これが39成分という多さの一因です。ただし、微量であっても成分として含まれていることは事実であり、全く意味がないわけではありません。
配合順位から推定する限り、本品の保湿力の中核はBG・プロパンジオール(ベース保湿)+ 2種のヒアルロン酸 + 加水分解コラーゲンの組み合わせにあると考えられます。ドクダミエキスが4番目、ツボクサ葉/茎エキスが5番目と植物エキスとしては高い位置にあるのも、処方上の明確な意図を感じさせます。
ナイアシンアミド(10番目)とグルコシルセラミド(12番目)は、1%前後の配合と推定されますが、これらの成分は微量でも角質層に対して働きかけるとされる成分です。
結論として、本品は「39成分すべてが大量に入っている」のではなく、ベース保湿はしっかり、特徴成分は適量、植物エキスは少量多品種という設計で、プチプラ価格と多彩な成分表示を両立しているといえます。
| 成分名 | 特性 | 備考 |
|---|---|---|
| エンピツビャクシン油 | 精油 | ヒノキ科の針葉樹由来 |
| クスノキ樹皮油 | 精油 | クスノキ由来 |
| コウスイガヤ油 | 精油 | シトロネラとも呼ばれるイネ科植物由来 |
| ニオイテンジクアオイ油 | 精油 | ゼラニウムとも呼ばれる |
| パルマローザ油 | 精油 | イネ科の芳香植物由来 |
| ユーカリ葉油 | 精油 | ユーカリ由来 |
| ラバンデュラハイブリダ油 | 精油 | ラバンジンとも呼ばれるラベンダー系の精油 |
| レモン果皮油 | 精油 | 柑橘系。光感作性成分(フロクマリン類)を含む可能性がある |
| フェノキシエタノール | 防腐剤 | 配合順位38番目で少量と推定 |
| メチルパラベン | 防腐剤(パラベン) | 配合順位39番目(末尾) |
本品で最も特徴的なのは、8種の精油を香りづけに使用している点です。いわゆる「合成香料」の代わりに天然精油を使った設計ですが、精油にはそれぞれ芳香成分が含まれており、肌が敏感な方には刺激を感じる可能性があります。
特にレモン果皮油には、紫外線と反応するフロクマリン類が含まれている場合があります。フロクマリンフリー(FCF)処理済みの原料であれば問題ありませんが、成分表示だけではFCF処理の有無は判断できません。朝のスキンケアに使用する場合は、日焼け止めの併用が一般的に推奨されます。
防腐剤はフェノキシエタノール+メチルパラベンの組み合わせです。いずれも末尾に記載されており少量と推定されます。
| 成分名 | 役割 |
|---|---|
| BG | 保湿・防腐補助。化粧水のベース保湿を担う |
| プロパンジオール | 植物由来の保湿剤。BGと同様にベース保湿を担う |
| ドクダミエキス | ドクダミ由来の植物エキス。整肌成分として配合 |
| ツボクサ葉/茎エキス | ツボクサ(CICA)由来の植物エキス。近年注目される整肌成分 |
| ヒアルロン酸Na | 水分保持に関わる高分子保湿成分。化粧品に広く使用される |
| ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム | カチオン化ヒアルロン酸。肌への吸着性を持ち、洗い流しても残る保湿力が特徴 |
| 加水分解コラーゲン | 低分子化されたコラーゲン。角質層への浸透性を高めた保湿成分 |
| グリチルリチン酸2K | 甘草由来の整肌成分。肌あれ予防として広く使用される |
| ナイアシンアミド | ビタミンB3誘導体。整肌成分として幅広い製品に配合される |
| グルコシルセラミド | 植物由来のセラミド関連成分。角質層のうるおい保持に関わるとされる |
| 水溶性プロテオグリカン | サケ鼻軟骨由来の糖タンパク。保水力が高いとされる保湿成分 |
保湿成分はベース保湿(BG・プロパンジオール)+ ヒアルロン酸2種 + 加水分解コラーゲンを柱とし、ナイアシンアミド・グルコシルセラミド・水溶性プロテオグリカンが脇を固める構成です。
2種のヒアルロン酸(通常型+吸着型)の併用は、保湿の持続性を意識した設計です。通常のヒアルロン酸Naは角質層の水分保持に寄与し、吸着型のヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウムは洗い流した後もうるおいが残りやすいとされます。
一方、油性の保湿成分やエモリエント成分は見当たらず、うるおい保護スコア0.96という低さに反映されています。水分を与えることには長けていますが、油分で蓋をする設計ではないため、乾燥が気になる方は乳液やクリームとの併用が必要です。
成分表を見る限り、昔ながらの「ドクダミ化粧水」とは大きく異なる処方です。ドクダミエキスに加えてツボクサ葉/茎エキス(CICA成分)、ナイアシンアミド、グルコシルセラミド、吸着型ヒアルロン酸など、近年の化粧品トレンドを反映した成分が多数配合されています。
成分数の多さ=刺激の強さではありません。13番目以降の植物エキス群の多くは微量配合と推定され、量が少なければ刺激も起こりにくいのが一般的です。ただし、8種の精油が含まれているため、精油に敏感な方は腕の内側などでパッチテストをしてから顔に使うことをおすすめします。
レモン果皮油にはフロクマリン類(光感作性成分)が含まれている場合があります。化粧品用の原料ではフロクマリンを除去した処理品が使われることも多いのですが、成分表示だけでは判断できません。朝の使用時は日焼け止めを併用するのが安心です。
セザンヌ ナチュラルローションは、360mlで約700円のプチプラ価格ながら全39成分を配合した大容量化粧水です。ドクダミエキス(4番目)とツボクサ葉/茎エキス(5番目)を軸に、2種のヒアルロン酸、ナイアシンアミド、グルコシルセラミド、水溶性プロテオグリカンなど、価格以上に多彩な保湿・整肌成分が並びます。
配合順位から推定すると、13番目以降の植物エキス群は微量配合と考えられますが、ベース保湿と特徴成分はしっかり配合されており、「安かろう悪かろう」ではない処方設計です。8種の精油による香りづけと、油分に頼らないさっぱり系の保湿設計が好みに合う方にとって、コストパフォーマンスの高い選択肢といえるでしょう。
※ 本記事は全成分表示に基づく成分情報の可視化であり、医学的助言や効能効果の保証ではありません。肌の状態には個人差があります。気になる症状がある場合は皮膚科専門医にご相談ください。